【完全版】アフレコ取材レポート
(後列左から野島裕史さん、鳥海浩輔さん、沢城みゆきさん、伊藤静さん、緑川光さん
前列左から井口裕香さん、日笠陽子さん、相葉裕樹さん、浅沼晋太郎さん、池田純矢さん)
放送に先駆け、メインキャストのみなさんにインタビューを行いました!
<自身のキャラクターについて> | <チームラビッツについて>
<気になるキャラクター> | <メカについて> | <皆さんへのメッセージ>
―最初に、ご自分が演じられるキャラクターを簡単なご紹介していただけますか?
また、作品に対する第一印象を教えて下さい。
相葉裕樹(ヒタチ・イズル役):
イズル役はザックリというとヒーローに憧れる少年です。真っすぐで、素直で嘘がない。チームラビッツの中では、凄く天然で時々空気の読めない発言をしたり、リーダーとしては頼りないかもしれませんが、ヒーローになるため一生懸命に頑張っています。僕はそもそもアニメ作品をやることが少ないですし、初めてのロボット作品ということで楽しみでした。
浅沼晋太郎(アサギ・トシカズ役):
アサギはチームラビッツの中で最年長で、礼儀もしっかりしていて、すごくプライドが高くてエリート志向なんですが、いざ本番となると胃が痛くなってしまうという残念なところがあります。作品としては各々がシリアスな運命を抱えているのに、どこかちょっと軽いというか、全体的に『がんばれベアーズ』的な雰囲気が流れていて……(周囲から笑い)。もうちょっと新しい作品だと『メジャーリーグ』(笑)。徐々に新しくしていますが、『ルーキーズ』的な(笑)。この先、そんな落ちこぼれたちのサクセスストーリーになっていくのかはまだわかりませんが、チームだけでなく彼らを取り巻くクルーだったり上司だったり、あるいは敵勢力もなのかな? それぞれの関係性が高まってそれぞれが変わっていくストーリーがあるのかなと、この先楽しみだなと感じながら演じさせていただいています。
日笠陽子(クギミヤ・ケイ役):
ケイは凄くクールなんですけど、5人の中では割と指揮系統を担当することがメインになっています。甘いものが大好きでケーキ作りとかもするんですが、味オンチで凄く甘いものを作ってしまう女の子です。作品の第一印象は、「ああ、ロボットだ! 宇宙だ! わーい」という感じでした(笑)。私、ロボットに乗るのが夢だったので、とても嬉しいです。
井口裕香(イリエ・タマキ役):
タマキは、恋に恋しちゃう様なちょっと現実が見れていない残念なタイプの女の子です。そして滑舌が悪くて、語尾に「なのだ」が付くのに「なのら~」になったり、ところどころおバカな部分がたくさんあります。チームラビッツの中でも特にザンネンだなと思う要素が多い女の子ですが、可愛らしさでカバーしています(笑)。あと……胸が凄く大きいです(笑)。
ロボットが凄く格好良く動いていて、そのロボットに乗れることが嬉しいです。登場キャラクターがたくさんいるので、色んなキャラクターの動きに注目して欲しいなと思います。
池田純矢(スルガ・アタル役):
スルガは、ミリタリーオタクという変わったキャラクターで、喋り方も早口で、うざったくて、そんなところがどこか憎めないような凄く愛嬌があるキャラクターだと思います(笑)作品の第一印象は「うぉ~ロボすげぇ~」(笑)。僕もアニメに声を当てるのは初めてなので、何もかもが新鮮な現場でもありますし、今まで自分がやってきたこととまったく違うことをやっている、それが日々刺激になっています。凄く楽しい作品に参加させていただいて良かったなと思います。
沢城みゆき(スズカゼ・リン役):
チームラビッツの教官で、ザンネン5と呼ばれるだけあってまだまだ育っていかないといけない彼らの先生役として登場します。あまり笑わない、わかりやすくクールな人なんですけど、じつは彼女自身も先生としてまだルーキーで、彼女の成長も少し描いてもらえるような部分もあると思います。作品の印象は、初め花形はロボットなんだろうなと思っていたんですが、ロボットというよりラビッツの5人のチームワーク……賑賑したスクールものっぽいところが印象的で、この5人のチームワークが楽しい作品なんだろうなと思っています。
鳥海浩輔(ジュリアーノ役):
ジュリアーノは、主に連絡係をしています。ロンゲの方です。
沢城:いつもありがとうございます(笑)。
鳥海:そのぐらいしかまだわかりません。謎多き人物です……いや謎はないと思います(笑)。
野島:いつもコーヒーとかをジークフリートに持って来てくれる優しい奴です。
鳥海:主にそういうところが役所です(笑)。作品の第一印象は、まず最初にロボットものです。というところなんでしょうけど、みなさんも言ってますけど、少年少女たちの……成長するのかな?(笑)
沢城:させます!かならず!(笑)
鳥海:といった、それぞれの抱えているものとかいろいろあるんでしょうけど、現状はまだそこまで深刻なところは出ていないので。まあ「若い子がわいわいしている楽しそうな作品だな」と思います。
野島裕史(ジークフリート役):
ジークフリートは、ジュリアーノといつもセットで働いているオペレーター、つまり連絡係です。子供たちがわいわいしている中で、大人として一歩高見からみんなを温かく見守っている感のあるキャラクターですね。ちょっとだけ大人の色気が出ればいいなぁ(笑)作品の第一印象は、みなさんもおっしゃるとおり「ロボットものだ」と思ったのと、個人的にロボットものは久しぶりにやらせていただくのですが、やっぱりスピード感がある戦闘シーンを見ていると気持ちがいいですね。ロボットものは普遍的に気持ちがいい。スカッとするなと思いました。
伊藤 静(テオーリア役):
テオーリアは……どんな人なんでしょうね?(笑)
沢城:というのがアイデンティティですよね。
伊藤:そうですね。チームラビッツのみんなとかがいろいろやっている、一方その頃……みたいな感じで出て来るんです(笑)。謎の多い落ち着いた女性ですが、いろいろ知ってそうで、きっと今後某か戦いの核心に関わってくるんなんだろうな。と、今がこのぐらいしか言えません(笑)。きっと重要人物だと信じております。作品に対する印象は、やはり私もロボットもの……どちらかというと私はロボットに乗りたかった方なので、このキャラクターはたぶん乗らないだろうなという一抹の寂しさはありつつ、戦いを見ているのも好きなので、羨望の眼差しでいつもみんなの戦いをいつも観ています。
緑川 光(ジアート役):
ジアートは、敵の人です。強い方の人だと思います(笑)。だけどそこまで悪そうじゃない気がします。今の段階では。戦っている時が幸せなんでしょうね。好勝負を常に求めている、そんな感じの印象を今は受けています。作品の印象は……。やはりロボ好きの僕としては、とても素晴らしいと思います。自分の役は全然出ていないのにリハーサル用のビデオを何度も観ています(笑)。カッコイイ機体が様々あるんですが、僕は自分が乗っている機体が一番カッコいいかな(笑)。あと、キャラクターデザインをされている平井(久司)さんとは、『スクライド』という作品でメインをやらせていただいていて、たまたま去年10周年で劇場版をアフレコをさせていただいてからの今回だったので、運命的なものを感じて、気合いが入っています。さらに平井さんデザインのキャラクターでより良い芝居をしたいなと思いました。
―チームラビッツについてより知っていただくために、彼らの教官・スズカゼ役の沢城さんからその印象をご紹介していただけますか?
沢城:スルガは凄いマニアで、喋りたいことがいっぱいあるから、ずっと喋っているシーンがあるんですけど、それがまあ素晴らしいクオリティーで(笑)。スズカゼとしては煩いと思っていますが、沢城としては凄いなと思いながら毎回聞いています。
池田:いえいえそんな。
鳥海:俺はあんなセリフ読めないよ。それに、専門的で小難しいことを言っているのに、そこに意味合いを持たせないといけないからね。
池田:毎回、ウィキペディアですよ(笑)
鳥海:普通に喋ったら絶対に入らない尺だし。本当に作り手側は勝手だなって(笑)。
浅沼:本番なのに拍手しちゃいますからね(笑)。
沢城:長セリフなのに楽しそうなのよね。本当に素晴らしいので、お楽しみに。
そして、ケイは……一番のミスキャスト……(笑)
日笠:ピッタリじゃないですか、クールで(笑)
沢城:凄く二面性があるように感じています。それは彼女とキャラとのギャップがあるせいだと思うんですけど。
日笠:ミステリアスなところを見せますよ(笑)
沢城:でもじつは、スズカゼ視点で、チーム全員を呼んで誰に喋るかといえば、ケイなんです。一番ちゃんと手綱を持ってもらっているので、彼女に「お願いね」という感じで喋っています。
タマキは、とにかく概要さえ伝われば、とりあえずココに行ってということさえ伝わればいいみたいな。
井口:OK!(笑)
沢城:イズルも、ここぞという時は頑張ってくれるんですが、まだまだ頼りなく。
アサギは……(笑)。小心者というか、ちゃんと(相対する物を)恐れるので無茶はしないから、まあ頑張ってと見守っています。
タマキが出撃する時は毎回不安(笑)。表面はガチャガチャしているんですが、彼女はああ見えて生き残る本能の力は確かにあって、たぶん生きて帰って来るだろうなと思って送り出していますね。
―リーダーはイズルなんですよね?
浅沼:そうなんですが、なんだかそれぞれがリーダーで委員長でみたいな。
日笠:キャプテンとエースが違うみたいな感じですよね。
―それぞれの個性が本当に強いんですね。
野島:まとめるのは大変だよね。
沢城:そうなんですよ。
野島:そう思いながらいつも見守っています。
鳥海:見守っています。
野島:そして、連絡しています。
鳥海:連絡しています(笑)。
野島:こんなバラバラのキャラクターなのに、よくギスギスしないよね。
沢城:ギスギスしないのは、きっとイズルの人柄ですね。
―今度は逆に、チームラビッツのみなさんから気になるキャラクターなどについて教えて下さい。
浅沼:僕は、東地(宏樹)さんが演じるシモンというキャラクターが凄く気になります。
池田:確かに(笑)
野島:確かに、意外と可愛い目をしていたりね
浅沼:あのサングラスの下に傷とか、なにがあるのか凄く気になるキャラクターです。それに、敵側の人たちの言語が……。
―これは緑川さんに伺わないと。
緑川:あれはわけがわからないです(笑)。ウルガル語と呼んでいますが、今回のアフレコでウルガル語は一言だけでしたけど、それが身内側がいなかったからなのか……。できたらもう忘れて欲しいです(笑)。
野島:台本通りに読まないと「違います」って言われちゃうんです。ということは、ちゃんと文法を考えて意味を持たせているでしょうね。
緑川:ウルガル語を練習していると、仕事が終わっているのに、たまに頭の中でループするんです(笑)なんで俺、ウルガル語がループしているんだろうって(笑)。
浅沼:さらに、ラビッツ以外にも別の、先輩チームみたいなのもいるし。それぞれのキャラクターたちの乗るメカ専用のピットクルーとか。
―キャラクターは多いようですね。
野島:収録もバタバタですね。
日笠:マイクが4本なのに
鳥海:倍欲しい
緑川:コッチ側はそんなに出ていないのに忙しいからね(笑)
―メカについてはいかがでしょう?
日笠:それぞれのパイロット毎にメカがあるんです。各キャラの色に分けられているし。
井口:形も全然違っていて。
日笠:それぞれに違った特殊な能力を備えているんです。
池田:攻撃はアサギとイズル。僕は遠距離で砲撃出来る銃を持っています。
浅沼:タマキはひっかきまわすキャラですね。
日笠:何かサイズが大きいですね?
井口:あれはなんなの?
池田:あれは、ブースター。……ロケットみたいな感じです。
日笠:です!(笑)
浅沼:ちょっとだけ面白いのは、元々ヒーローをやっていた人が「ヒーローになりたんだ」っていうキャラクターを演じていて、ブルーだった彼がレッドに乗り、シルバーだった彼がゴールドに乗っていることです(笑)。
―最後に、これから作品を観ていただく方へ、代表してチームラビッツを演じているみなさんからメッセージをお願いします。
相葉:ただのロボットものでは終わらない感じがしていて、僕ら自身もこの先どうなるのかわからない、本当にドラマ性の高い作品だなと思っています。是非、たくさんの方に観て応援していただけたら嬉しいです。よろしくおねがいします。
浅沼:スタッフさんにお話を聞いた所、かなりCGに力を入れていて、そのCGのクオリティを観て作画チームも帯を締め直し、それぞれが高見を目指して制作していると聞きました。そんな中、逆に絵だったりCGだったりに負けないようなお芝居をしていきたいと思っていますので、是非楽しみにして下さい。僕らも視聴者の方と一緒に楽しみ気持ちでオンエアを待ちたいと思っています。
日笠:オリジナルということもあって、設定に変化球が多くて凄く面白いんです。なので、私たちも先を知らないし、観ているみなさんはもっと先がわからないと思います。戦いの場面は凄く興奮するというか、あっという間に時が過ぎ去るぐらいに面白い物になっていると思いますので、みなさん是非楽しみに待っていて下さい。
井口:本当に戦闘はカッコいいし、キャラクターたちは表情豊かで、私たちも楽しくアフレコをさせていただいています。収録では緊張感を持って録っているんですが、掛け合いやマイクワークで仲が良いからこそ、くすりと笑うところもあります。その仲の良い空気感もマイクを通じてみなさんへお届け出来たらいいなと思っています。是非是非、オンエアを楽しみにしていてください。
池田:本当に魅力だらけな作品だなと思います。緻密に計算されたストーリーがあって、本筋の大きな物語はもちろんですが、ザンネン5だったり、司令室でも1シーンだったり、そういう細かい日常描写というのが非常に秀逸に描かれています。そして、それに負けない、本当に迫力のあるアクションシーンなど、絵で見せる魅力。それからキャラクターを演じているみなさんの感情の乗った美しい声。それを僕は一番近くで聞けてとても嬉しいです(笑)。
是非是非オンエアを楽しみにしていただければなと思います。よろしくお願いします。
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